ABCの横田です。
前回のお話の続きです。
なぜ小俣寛太さんが作って大量に配布したチラシに反応が無かったか?
(1)まず神田昌典が始めた手書きのチラシは、今のニトリ家具やスーパーの売り出しのチラシに慣れてしまっていた
我々にインパクトがあったわけです。
しかし、寛太さんはこの手書きチラシがみすぼらしいから反応が悪いと考えたのですね。
しかし、消費者はその時すでにツヤのある紙で写真がたくさんの載ったチラシにすでに飽きていたのです。
そうではないですか?
新聞の折り込みチラシはたいていの人はそのまま新聞ラックによけて後は捨ててしまう事が多いと思います。
そこに手書きのチラシが混じっていたから目立った。「なんだこの貧乏たらしいチラシは?」と人間の脳の緩衝
作用、恒常作用を搔き乱したから効果が有ったのです。
赤いハガキは、新聞を開いたときにチラシの束からポロリと零れ落ち、真っ赤で目立ったから「これは何だろう!」と思わせ効果が高かったのです。
さらに、新聞折り込みよりはポスティングの方が読まれる確率は高いと思われます。
(2)しかし、この手書きでポスティングのチラシは多くの学習塾などで神田氏の本などを見てかなり実践していたので寛太さんがまるかんを始めた頃にはすでに飽きられていたのです。
どちらにしてもチラシは健康食品やまるかんの場合「またか」と飽きられ、まるかんの代理店の業績も年々厳しくなっていった時期になっていました。
事実、『毎月・毎年の代理店の売り上げを保つだけで疲れ果ててしまった。』と寛太さんは書いています。
そこで寛太さんは言います。
『経営コンサルタントの言う事も、誰かが本に書いてある事を言っていたり、自分で本にして売っているので効果はあまり期待出来ないのかも知れない』と。
だから、私はコンサルタントに頼んでも無駄だと考え頼まなかったのです。